平成22年4月1日付で、岩手大学に、男女共同参画担当の副学長が誕生し、男女共同
参画推進室長に菅原悦子副学長が就任しました。
大学の‘魅力’を高める
− 副学長(男女共同参画担当)就任にあたって− 菅原 悦子
近年の少子化に伴い全国的に大学間の競争が激化してきました。岩手大学にあっても地
域社会や学内関係者からみた大学の‘魅力’を高めることが急務といえるでしょう。平成
21年に(社)国立大学協会が実施した調査(平成21年5月1日時点)によると、全国
の国立大学における学部卒業者の女性比率は平均で37.5%、これに対して、本学では39.6%
と多少高くなっています。一般的には、女子学生は地元にとどまることが多いなど、経済
的な事情等により進路選択が左右されるなどの背景があるとは思われますが、それに依存
することなく、地方大学はさらに女子学生をひきつける‘魅力’を高めなければ、学生数
が減少する可能性が高いといえます。
一方で、彼女らを指導・支援する立場であり、ロールモデルとなる女性教員の比率は、
同調査によると、全国国立大学平均の12.1%に対し、本学ではさらに低く8.9%となってい
ます。この数字を改善するためにも、先ず就業環境に関わる支援策等を整備し、教職員が
自分に相応しいライフプランを描けるようなしくみを作っていきたいと考えています。特
に、多くの女性研究者にとって、地方大学である本学に就職することが、‘魅力’あるもの
にすることが重要でしょう。そのことは、男性にも働きやすい職場環境の形成につながる
ものと確信します。
私は、学生はもとより教職員すべてが、性別にかかわらず、その適性と能力を十分に発
揮できなければ、大学の存続と成長は危ういものになると思います。今後は、学長宣言の
実現のため、共生社会にとって障害となるものを見直し、本学に関係する皆さんすべてに
とって、楽しく生き生きと学び、そして働くことができる‘魅力’を創りたいと考えてい
ます。