年度別インデックス

外部有識者と学長との対談

岩手大学に期待すること

〇神田氏  わかりました。最後に一言ずつ、まだお話しの足りない部分についてお話しいただければと思います。高橋会長からお願い致します。
〇高橋氏  実は私、非常に気に入っているフレーズがありまして、私がかかわっているJR東日本の経営計画の中に、変わらぬ使命と無限の可能性の追求というのがあります。つまり要するに不易流行のことを言っているのですが、岩手大学の変わらぬ使命というのは何なのか、それから無限の可能性の追求というのは何をやるべきことなのか、ここをはっきりさせて進んでもらいたいなと思います。
〇神田氏  ありがとうございます。では、大平部長、最後にお願い致します。
〇大平氏  岩手大学の「岩手の“大地”と“ひと”と共に」というフレーズは、県の復興計画のフレーズである「いのちを守り 海と大地と共に生きる ふるさと岩手・三陸の創造」と意味するところは一緒です。岩手の大地と人づくり、大地と共に生きるという、まさに岩手県の目指すところと岩手大学の目指すところは同じです。ですから期待しているところは非常に大きい。当然、同じところを目指しているが、やり方、アプローチは違うと思います。
〇岩渕学長  行政と大学という、教育機関との違いもありますけども。
〇大平氏  ええ。これからの岩手県の目指すところと、岩手大学の目指すところは同じところにある。だから、いわて未来づくり機構などでベクトル合わせを行っていて、あとは実際の活動の中でどうやっていくか。同じ目指すところに向かって、一緒に手を携えてできればと思いますので、よろしくお願いします。
〇岩渕学長  どうもありがとうございます。
〇神田氏  最後に岩渕先生、大学だけでは第3期の中期目標・計画を達成することは難しいと思います。産業界、県、いろんな方々と一緒にやっていくことが必要でないかと思いますが、最後に一言お願い致します。
〇岩渕学長  高橋会長が最初に言われた岩手大学は何で存在感を示すかということについて、今日はすごく大きいテーマをもらったような気がしています。まだ、構想中であるのですが、それをきちっと示す。表現することで構成員みんなの情報の共有化につながる。だから、そこをもう一回、地域連携なら地域連携のこういうところだよともう少し強くみんなで議論しながら示していければいいかなと思います。我々のスタンディングポイントは、岩手にあるということだと思います。ですから、岩手大学を山形に持っていく、沖縄に持っていくということはできないわけで、岩手でできることしかやれない。そういう意味で、僕の頭の中には復興をどのように継続して、復興からどういうふうなことを我々が学んで、それをどうやって次世代につないでいくか。それは教育を通してつないでいくしかないのだけど、国連の防災会議で復興支援活動を報告したときも、「あなた方やってきたことはすごく価値があるのに、価値を見ていないのではないか」と言われたパネラーがいました。ですから、釜石ではこうやりました、宮古ではこうです、陸前高田ではこういうことをやって、我々は一生懸命頑張って、だからそういうことから何がわかって、次の備えに対して世界に発信する。南海トラフの問題もありますし、いろんなところでこういう災害が起きて、同じようなダメージを受けて、岩手大学はそういうところに対して、大学としてこういうことが出来るのですよと。今までの経験をもう少し昇華させるというか、それを世界に発信する。そのことで、それを目指す学生は世界から集まりますよと。ですから、人材育成という一つのベースは絶対ですが、価値観の変革とか、いろいろと考えていかないと、今のままではシステムも変わらないわけだから、そういう意味でやはり皆さんの期待に応えられるようにということです。しかし、大学だけというのは力としては限界があるので、外の力もお借りして一緒にやるという姿勢かな、協働とか共創とか、ともに一緒につくり上げる。そういうことで我々頑張っていきたいと思いますので、地域の皆さん方にもご協力とご理解、ご支援をお願いしたいと思います。本日は、お忙しいところありがとうございました。