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【プレスリリース】無溶媒かつ従来式攪拌による固体原料からの光学活性医薬品中間体の触媒的合成に成功

掲載日2020.9.23


顔写真.gif

理工学部 化学・生命理工学科 化学コース
是永 敏伸
【合成化学】

岩手大学理工学部化学コースの是永敏伸教授らのグループは、有機溶媒(有機溶剤)を用いない無溶媒触媒反応条件で過活動膀胱治療薬の重要中間体の合成に成功しました。
医薬品の合成には有機溶媒を使用しますが、人体への有害性のため有機溶剤中毒予防規則で規制されています。また、環境汚染、可燃性による危険性、コストの増大といった問題もあるため、工業的合成ではいかに有機溶媒の使用量を低減させるかが重要となります。しかし医薬品合成では高い選択性や反応性を達成するために、原料や触媒を有機溶媒に溶解させることが必須となっています。
今回是永教授らは、コンピュータ化学で設計した不斉金属錯体触媒を用いることで、有機溶媒無しに固体原料と触媒を従来式攪拌により混合させるだけで高収率・高選択的な光学活性医薬品中間体の合成に成功しました。この成果により、環境負荷の低い医薬品工業的合成法の実現が期待されます。

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【掲載論文】
題 目: Organic Solvent-free Asymmetric 1,4-Addition in Liquid- or Solid-State using Conventional Stirring Catalyzed by a Chiral Rhodium Complex Developed as a Homogeneous Catalyst
著 者:Toshinobu Korenaga, Hiroto Kori, Shota Asai, Ryo Kowata, Masayuki Shirai
誌 名:ChemCatChem  DOI: org/10.1002/cctc.202001479

本研究は、以下の研究事業の成果の一部として得られました。
・文部科学省科学研究費補助金・基盤研究(C) (No. 16K05764) 研究代表者:是永敏伸
・岩手大学 理工学部 部局等経費(事業費) 研究代表者:是永敏伸