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【研究紹介】がんの「手遅れ」をなくしたい-血液診断ですべてのがんに早期発見をー

掲載日2021.3.19


山下写真v3.jpg

農学部  応用生物化学科
教授 山下 哲郎
【生化学研究室】

  • 山下先生.png

研究概要

山下研究室では、動物細胞においてタンパク質が作られる仕組み(生合成機構)やタンパク質の機能の研究を行っています。これまで、ネコの尿中に存在している新規タンパク質の発見やその機能解明など、様々なタンパク質の研究を行ってきました。
今回紹介する研究は、岩手大学農学部OBでもある北里大学メディカルセンターの福山隆上級研究員らとの共同研究の成果を基にしたもので、がんの「目じるし」になるタンパク質(KK-LC-1)を検出するための方法(モノクローナル抗体の作成)です(発表論文)。

【発表論文】
Expression of Kita-Kyushu Lung Cancer Antigen-1 as Detected by a Novel M onoclonal Antibody in Gastric Cancer. Anticancer Research: 39, 6259-6263 (2019)

  • 山下先生_KK-KC-1r.png図: KK-KC-1のモノクローナル抗体を用いた胃がん細胞の検出



このKK-LC-1というタンパク質は多くのがん組織に見られ、がん患者さんの血液中にもKK-LC-1の一部が存在することが分かっています。KK-LC-1は、胃がん、トリプルネガティブ乳がん、子宮頸がんでは90%以上の患者さんで産生されていることが明らかになっています。そのため、「がんになりそうな細胞」を「KK-LC-1」の数値をモニタリングすることで「超早期発見」ができます。

  • 山下先生.png

現在、複数の大学等の研究者が結集し、モノクローナル抗体を用いて血液中のKK-LC-1を高感度で検出する方法を確立するために、がんの早期発見のための簡便な検査キットの研究開発を計画しています。

【研究体制】
北里大学メディカルセンター外科・消化器内科、岩手大学、川崎医科大学、埼玉医科大学、東邦大学、国立病院機構埼玉病院、一宮西病院呼吸器外科、愛知県がんセンター、北里大学医学部の医師、研究者及びスタッフ

このがんの早期発見のための簡便な検査キットの開発のため、その研究資金をクラウドファインディングで募集しており、今回のクラウドファンディングを通じて、2025年度を目標に、「KK-LC-1」を用いた早期診断の実現を目指します。

【クラウドファンディング募集情報】 https://readyfor.jp/projects/kk_lc_1

  • クラウドのダウンロードアイコン.png
  • QR_866466.png
  • クラウドファンディングサイトのキャプチャ.JPG


「いかにがんを早期の段階で発見することができるか」ということが、がんで亡くなる方をひとりでも減らすことと、がんサバイバーのその後の人生を守ることにつながります。どうぞ応援ご支援のほどよろしくお願いいたします。

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