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【プレスリリース】動物の妊娠環境を音波振動で短時間に作り出す技術を開発 - 妊娠のメカニズム解明・絶滅危惧種保全への応用に期待 -

掲載日2022.1.25


概要

岩手大学理工学部金子武人准教授、(一財)動物繁殖研究所からなる研究グループは、研究用動物として利用されているラットの妊娠環境を、特殊な音波振動を用いることにより、90秒という短時間で人工的に作り出す技術を開発しました。
ラットを始めとする齧歯類の多くでは、オスとの交尾刺激により妊娠が維持されます。即ち、齧歯類の妊娠環境を作り出すためには必ずオスが必要となります。また、交尾刺激による妊娠環境は、作り出すのに一晩を必要とします。本研究グループは、特殊な音波振動を用いることにより、オスの交尾刺激を人工的に再現することに成功しました。独自に開発した交尾刺激を模擬した音波振動を発生する装置を用いて、一晩を要していた妊娠環境の作製を90秒で行えるようにしました。この装置を用いて妊娠環境を人工的に作り出したメスの卵管や子宮に、他のラットの受精卵を移植したところ、自然妊娠と同等の成長・出生を確認しました。
本研究成果は、マウスなどの他の研究用動物への利用も可能であり、受精卵移植技術のみならず妊娠のメカニズムの解明や不妊症研究さらには絶滅危惧種の人工繁殖への応用も期待されるものです。
本研究成果は、令和4年1月24日にシュプリンガー・ネイチャーのオープンアクセス学術雑誌『Scientific Reports』に掲載されました。

掲載論文

掲載紙:Scientific Reports
論文名:Successful pseudopregnancy of rats by short period artificial stimulation using sonic vibration
著 者:遠藤茉里奈 岩手大学大学院総合科学研究科 修士学生(当時)
角田 繁巳 (一財)動物繁殖研究所 
俵  博祐 (一財)動物繁殖研究所 
安部 寿幸 (一財)動物繁殖研究所 
金子 武人 岩手大学理工学部化学・生命理工学科 准教授
公表日:2022年1月24日
URL:https://www.nature.com/articles/s41598-022-05293-w
DOI:10.1038/s41598-022-05293-w

【関連ウェブサイト】
岩手大学動物生殖・発生学(金子)研究室
http://web.cc.iwate-u.ac.jp/~takehito/

本研究成果の詳細は、以下のプレスリリースをご覧ください。