岩手大学 女性のキャリア形成支援リカレントプログラム
Recurrent Education Program for Women's Career Development Support
男女共同参画推進室では、2018年度から「岩手大学 女性のキャリア形成支援リカレントプログラム」を開始しました。このリカレントプログラムは、女性のリーダー育成を特色としており、地域社会の女性が潜在能力を開発し、その力を発揮することを目指します。
2021年度も「岩手大学 女性のキャリア形成支援リカレントプログラム2021」として実施します。
お知らせ
- 2021.9.28
第4回セミナーを一般公開で開催します(10/18開催 申込締切10/11→締め切りました)
ご案内・参加申込はこちら
→終了しました
- 2021.7.30
第3回セミナーを一般公開で開催します(9/27開催 申込締切9/17 →9/22まで延長します)
ご案内・参加申込はこちら
→終了しました
- 2021.7.2
第2回セミナー(釜石開催)を一般公開で開催します(9/13開催 申込締切9/6)
ご案内・参加申込はこちら
→終了しました
- 2021.6.22
第2回セミナー(北上開催)を一般公開で開催します(8/2開催 申込締切7/20)
ご案内・参加申込はこちら
→終了しました
- 2021.6.21
第2回セミナー(盛岡開催)を一般公開で開催します(7/12開催 申込締切7/5)
ご案内・参加申込はこちら
→終了しました
- 2021.5.31
リカレントプログラム2021 第1回のセミナーを一般公開として開催します(6/14 申込締切6/7)
ご案内・参加申込はこちら
→終了しました 報告はこちら
- 2021.4.6
リカレントプログラム2021 プレセミナーとして一般公開セミナーを開催します(5/17 申込締切5/7)
「ダイバーシティ・女性活躍を取り入れたマネジメントとは ~すべての人が働きがいのある職場づくりを考えよう~」(講師:渥美 由喜氏 内閣府地域働き方改革支援チーム委員)
ご案内・参加申込はこちら
→終了しました
- 2021.3.19
「岩手大学 女性のキャリア形成支援リカレントプログラム2021」の受講生を募集します(第1次締切6/4)
ご案内・参加申込はこちら
リカレントプログラム2021の概要(2021.10.25版)
※内容・時間は多少変更する場合があります。
回 |
開催日(配信会場) |
内 容(*一部を一般公開セミナーとします) |
時間 |
第1回 |
6/14(月) |
講義「ダイバーシティと女性活躍推進の背景」* (講師:宮本 ともみ 岩手大学副学長) 講義「ジェンダー視点で考える女性の活躍とは」* (講師:海妻 径子 岩手大学教授) ネットワークカフェ(参加者間のお顔合わせ) |
13:30~ 16:00
|
第2回
|
盛岡会場 7/12(月)
北上会場★ 8/2(月)
釜石会場★ 9/13(月) |
ガイダンス「女性のキャリア形成について」* 働く女性の事例紹介(各回3名程度) ネットワークカフェ(事例紹介した方々との交流)
(いずれかの回に参加してください。ただし、各回、紹介する方が異なるため複数回の参加も可とします。) |
13:30~ 16:00 |
第3回
|
9/27(月)
|
セミナー「合意形成体験からリーダーシップを学ぼう」* 講師:土屋 文彦 氏(土屋心理支援オフィス) ネットワークカフェ(グループワーク)
|
13:30~ 16:30 |
第4回 |
10/18(月)
|
セミナー「しっかり伝わるプレゼンテーション力を磨こう」* 講師:佐藤 綾子 氏(ハリウッド大学院大学教授/博士(パフォーマンス心理学)) ネットワークカフェ(グループワーク) |
13:30~ 16:30
|
第5回★ |
11/15(月)
|
ネットワークカフェ(グループトーク、発表準備)
閉講式・成果報告(個別発表&グループワーク発表) |
13:30~ 14:20
14:30~ 16:00 |
ネットワークカフェ:参加者間の交流・ネットワーク構築を目的に、設定されたテーマについてグループトークを行います。
リカレントプログラム2021 実施報告
今年度も定員を超える27名の申込があり、6/14に開講式を迎えました。
プレセミナー<2021.5.17開催>
項 目 |
内 容 |
(1)開会 |
挨拶:岩手大学長 小川 智
|
(2)講演 |
テーマ:「ダイバーシティ・女性活躍を取り入れたマネージメントとは ~すべての人が働きがいのある職場づくりを考えよう~」 講師:内閣府地域働き方改革支援チーム委員 渥美 由喜 氏 |
(3)女性のキャリア形成支援リカレントプログラムの紹介 |
説明:キャリアコンサルタント 佐藤 淑恵 前年度受講生:(株)佐々木組 佐藤 知美 氏、岩舘電気(株) 千葉 真澄 氏 |
(4)閉会 |
挨拶:岩手大学副学長 宮本 ともみ |
※参加者:61名
■参加者のコメント
- WLB自体の考え方が時代と共に変化し、それに伴いダイバーシティマネジメントの重要性が非常に大きいことを学びました。
- 『適材適所』『チームマネジメント』など、多様な人間同士のつながりについて、改めて考えさせられた。
- 評価は加点方式、70%の力で90点の結果、女性役員1人以上企業の組織破綻確率2割減など、参考になるキーワードがあった。


第1回<2021.6.14開催>
項 目 |
内 容 |
(1)開会 |
挨拶:岩手大学副学長・男女共同参画推進室長 宮本 ともみ
|
(2)講演 |
テーマ:「ダイバーシティと女性活躍推進の背景」* 講師:岩手大学 副学長・男女共同参画推進室長 宮本 ともみ |
(3)講演 |
テーマ:「ジェンダー視点で考える女性の活躍とは?」* 岩手大学 人文社会科学部 教授 海妻 径子 |
(4)ネットワークカフェ |
ファシリテーター:国家資格キャリアコンサルタント 佐藤 淑恵 |
参加者 |
37名(うち一般公開セミナー*参加者:11名) |
※参加者アンケートにて「大変有意義だった」「有意義だった」との回答:100%(回収率90%)
■参加者のコメント
講義に関して
- 自分自身も無意識に性別役割意識を持っていたことに気付きました。固定観念にとらわれず、自信をもって一歩前へ進んでいきたいと思います。
- ダイバーシティと女性活躍推進の背景について、労働法制を中心にこれまでの経緯や現状について理解を深めることができました。
- 「目からウロコ」が目白押しの授業でした。実はこれまで、管理職を目指さない女性達について、根本原因は何なのか探ろうとせず、「野心がないのかな」位にしか考えてなかった自分を恥じました。これから人生の歩みを考えるうえで大変参考になる授業でした。
- 私は、自己犠牲的やりがいしか今までもっていなかったので、「社会的意義の結びついたやりがい」という話がとても響きました。
ネットワークに関して
- 同じ女性でも様々な経歴や自分が感じたことのない経験をしている方がいると気が付きました。「同じ女性だからわかっている」と決め付けた考えをせず、視野を広げるためにもそれぞれの状況や理解を深めることが上の立場に立った時に必要だと感じます。
- 子育てをしながら働いていると、心が折れそうになる日も多々ありますが、恐らくみんな同じ思いなのかなと思えたことが大きな収穫でした。

項 目 |
内 容 |
(1)説明 |
「女性のキャリア形成について」 佐藤 淑恵(国家資格キャリアコンサルタント)
|
(2)働く女性の事例紹介 |
ゲスト: ・盛岡信用金庫 営業推進部 課長代理 栗山 知佳さん ・株式会社吉田測量設計 設計部 課長 小関 洋美さん ・インクリメントP株式会社 事業サポート本部人事部 部長 畠山 由子さん |
(3)ネットワークカフェ |
ゲストとのグループトーク |
参加者 |
24名(うち一般公開セミナー*参加者:7名) |


第2回 北上開催<2021.8.2 北上市との共同開催、会場:北上市生涯学習センター>
項 目 |
内 容 |
(1)開会挨拶 |
・岩手大学副学長・男女共同参画推進室長 宮本 ともみ ・北上市長 高橋 敏彦氏 |
(2)「女性キャリア形成について」 |
説明:佐藤 淑恵(国家資格キャリアコンサルタント)
|
(3)働く女性の事例紹介
|
ゲスト: ・北上信用金庫 むらさきの支店 支店長 齋藤 史子さん ・北上市 福祉部 長寿介護課長 佐藤 江美 さん ・北上鐵工株式会社 総務部 部長 千葉 美保子 さんゲストとのグループトーク |
(4)ネットワークカフェ |
ゲストとのグループトーク |
参加者 |
22名(うち一般公開セミナー*参加者:5名) |

第2回 釜石開催<2021.9.13 釜石市との共同開催、会場:イオンタウン釜石 しごと・くらしサポートセンター>
項 目 |
内 容 |
(1)「女性のキャリア形成について」 |
説明:佐藤 淑恵(国家資格キャリアコンサルタント) |
(2)働く女性の事例紹介 |
ゲスト: ・釜石市 保健福祉部地域福祉課長補佐 岩鼻 千代美 さん
・北日本銀行 小佐野支店 支店長代理 菊池 智子 さん
|
(3)ネットワークカフェ |
ゲストとのグループトーク |
参加者 |
14名(うち一般公開セミナー*参加者:7名) |

 ■参加者のコメント(一部抜粋)
ガイダンスに関して
- キャリアとは自己の仕事歴・経験であり、女性特有の「人生の節目」を考え、計画しながらキャリアを積むことも大事。介護問題や、更年期のことまでは考えていなかったので良いきっかけになりました。
- 「無意識のバイアス」があることを知り、自分自身にも「女性なら・妻なら・母なら こうあるべき」という気持ちが働き、それにより行動してきたと感じた。他者と接するときに、バイアスに縛られない見方をしたいと思った。
ゲストの話を聞いて
- ロールモデル3人全員が自分に当てはまるものがあって、自分だけじゃないんだと心強く思いました。
- 「リーダー(になる上で大切にしている事」について、「決して否定しないこと」という言葉が印象的でした。
- 女性の管理職志向はあまり高いものではなく、私自身も管理職になることに抵抗を感じておりましたが、管理職は一つの「役割」でしかない。決して「偉い」わけではないという話を聞いて、感銘を受けました。
- リーダーに必要なことは、チャレンジする「勇気」や、時として周囲に厳しい言葉をかける「勇気」である、という言葉が印象に残りました。
- やはり管理職になる方の意思には、「自分のためだけではなく他人のため」「まずやってみよう」という気持ちを感じ、同じだなと共感しました。
グループトークに参加した感想
- ざっくばらんに話せて楽しかったです。ゲストそれぞれが、様々な環境の中で仕事を続けていて、身近にはない例が勉強になりました。
- (参加者は)自分より少し年上の方が多く、このような先輩が身近にいてくれたらいいのに、と感じました。逆に、後輩には頼りにされる先輩を目指して頑張ろうという気持ちになりました。
- 参加者の皆さんの話を聞いて、自分が仕事で悩んでいることや、疑問に感じている事を、皆さんも同じように思っていると感じました。周りの声を聞く力、そして相手に伝える力が大切だと感じました。
- 「現代では医療が発展しているが…(中略)早めに人生について向き合って欲しい」という内容は、妊活をしている自分にとってはぐさりときました。(中略)出産や育児を「いつ」するのかという選択肢が、いつも女性の自らの自由な意思により決定できる、そんな企業風土や社会になっていけばよいのではと感じました。
■ゲストからのコメント
- 皆さんとお話しさせてもらえた時間が楽しかったです。私も、自身の振り返りができて、その時の気持ちが蘇り、頑張ろうと思えました。
- これまでを振り返ることは、なかなかできない経験です。同時に、今の立場の重さをあらためてかみしめ、身の引き締まる思いにもなりました。
第3回 <2021.9.27 盛岡市・もりおか女性センターとの共同開催>
項 目 |
内 容 |
(1)「合意形成体験からリーダーシップを学ぼう」 |
講師:土屋 文彦 氏 (土屋心理支援オフィス) |
(3)ネットワークカフェ |
プログラム参加者のみグループトーク |
参加者 |
34名(うち一般公開セミナー*参加者:13名) |

■参加者のコメント(一部抜粋)
- 前半の講義では、状況によって発揮すべきリーダーシップが異なるということ、”リーダーに正解はない”ということを学ぶことができました。また、グループワークを通して、多数決ではなく話し合いのみでコンセンサスを取ることの難しさを知ることができ、貴重な時間となりました。
- 一人一人意見が違って当たり前。人を批判するのではなく、意見を聞くことが大切だと思いました。
- ネットワークカフェでは、これまでの受講の感想を共有したが、皆さんそれぞれ響いたところがあり、かつ多様であることが印象的でした。
- プログラムに参加する中で、自分の意見を発表することに消極的になっていました。残り2回で、自分の苦手とする、相手の気持ちを汲み取り、相手に効果的に伝える部分を少しでも克服したいと思います。
- この他、「仕事に対する取り組み方や考え方に何らかの変化(プラスのもの)はありましたか?」の設問に対し、回答者(回答率68%)のうち、「大変あった」「あった」と回答した方は、91%でした。
項 目 |
内 容 |
(1)「しっかり伝わるプレゼンテーション力を磨こう!」 |
講師:佐藤 綾子 氏(ハリウッド大学院大学教授/博士(パフォーマンス心理学)、(株)国際パフォーマンス研究所 代表、(社)パフォーマンス教育協会 理事長) |
(2)ネットワークカフェ |
プログラム参加者のみグループトーク |
参加者 |
37名(うち一般公開セミナー*参加者:19名) |

■参加者のコメント(一部抜粋)
- プレゼンというのは仕事上での特別なものではなく、誰もが日常の中で行っているということに驚きつつも、納得できるようなお話でした。
- ロジカルプレゼンの手順、大善の重要性などなどうれしい発見がたくさんありました
- 人生を普通に生きていたら出会えないような先生のお話を聞くことが出来たので嬉しいです。先生のオーラが見えるような気がしました。
- グループに分かれた後のやり取りも、回を重ねるごとにスムーズになってきたように感じます。自分も積極的に発言したいと思います。
- 今回のネットワークカフェはあっという間に過ぎてしまい、思ったより話ができなかったなぁと思いました。オンライン上なので繋がりというのは難しいですが、なかなか他業種の方と交流する機会もないのでこのリカレントから横のつながりを作り、参加した方たちと岩手の女性活躍を盛り上げていけると良いですね。
項 目 |
内 容 |
(1)ネットワークカフェ |
グループセッション:「夢実現シート」の作成 |
(2)閉講式 |
・これまでのプログラムの概要報告
・プログラム参加者による成果報告
①グループ発表「私たちの考える女性活躍推進」
②個人発表「本プログラムを受けた感想、自分の今後の課題など」
・ご招待の方からのコメント
・講評:岩手大学長 小川 智 |
参加者 |
35名(うち招待者17名) |

■ネットワークカフェの感想
- オンラインの中でグループワークを行い、シートを完成させていく作業は難しいと感じましたが、私のグループは皆がしっかりと考えてきて積極的に意見がでたのでスムーズにグループワークを進めることができて安心しました。
- グループワーク発表はもう少し工夫の余地があったところが反省点ですが、限られた時間の中で精いっぱい話し合い発表できたと感じました。
- 参加者の様々な意見が聞ける場となり、とても良かった。自分と似た考えの人、違う視点を持つ人の話を聞ける貴重な時間をいただけたことが嬉しいです。
■閉講式の感想(プログラム受講者)
- 集大成、グループワークもまとまりよく発表でき、個人発表も皆さんの前向きな気持ちに背中を押される思いで、とても素晴らしいものだったと思います。ここで得たものをここで終わりにせず、これからも活かせていければと思います。
- 人前で話すことも、リーダーシップもまだまだですが、この講座の中で少し成長できたように感じています。
- 個人発表では、研修を受けて強く印象に残った点が、人それぞれ違うということを改めて感じました。受講生一人ひとりが研修で何かを感じ取り、心の支えとし、今後の糧としていくだろうことが感じ取れました。そんな受講生の仲間たちから今日も良い刺激をいただきました。
■閉講式の感想(ご招待の方)
- 女性ならではの意見や考え方が反映され、どの受講者も発表も立派でした。
- より広い視点でやり取りされていた為か、女性ならでは、という問題よりも、ジェンダー関係なく、共通の課題がたくさん出ていたように感じました。そして発表を聞いて、女性も男性もLGBTも在宅も出社も、リーダーも非リーダーも、如何に相手の立場に立って考えながら行動するか、および、そこを組織の仕組みとしてどう構築していくか、が課題なのは間違いないと改めて再確認出来ました。
- 当社につきましても女性の管理職、役職者の育成が急務となります。その為にも、すべての女性が自分のキャリアに自信と誇りを持ち、活躍できる職場環境づくりは私たち経営層の責任であると痛感しております。自由闊達な皆さんの発表を拝見し更なる活躍を期待すると共に会社側としてもキャリア形成の風土を構築してまいります。
- 時間が許せれば、グループワークの中に、他グループの上司を混ぜてワークしても面白いな、と感じました。参加者とその上司、双方に気付きが芽生えるのでは、と思いました。
- 他企業の方々とのグループワーク・発表、それぞれの考え方の違い、事例紹介等、色々な面で参考になったようです。多角的な視点で物事を考えることもできたと思います。各回ごとに報告書を受講者が提出しており、上長より高評価をいただいております。来年度も引き続きご指導いただきたく思います。
2021年度プログラムの効果について、2020年度と同様に、参加者にはプログラムの開始時と終了後に個別スキルの自己評価をしていただきました。個別データを見ると、各スキルの評価も効果の度合いも様々ですが、20名分のデータの平均値は、全項目において、プログラムの前後で、スキルの上昇がみられました。中でも、「女性活躍・ダイバーシティ推進への理解」の項目は上昇度が最も高く、全受講生がスキルが上がったと回答しました。


過年度の実施報告
リカレント教育に関する本学の取組
本学は、「地域の中核的学術拠点として、地域創生に向けて、自治体等地域社会との連携及び大学の知的資源を活用した社会貢献を推進すること」 を目標に掲げています(第3期中期目標・計画)。その目標達成のため、『地域創生の先導者を養成するために、地域と連携した社会人の学び直しプログラムである「いわてアグリフロンティアスクール」、獣医師卒後教育及び防災リー ダー育成などの継続と新たなプログラムの開発、女性の活躍促進・能力育成事業の 推進により、リカレント教育を拡充する』 ことに取り組んでいます。その一環として、男女共同参画推進室では「岩手大学 女性のキャリア形成支援リカレントプログラム」を実施します。