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岩手県立博物館トピック展「風雅好古―太田夢庵の金石収蔵・研究と文人の世界―」開催のご案内(3/5~6/2開催) (2019.3. 5 )

掲載日2019.2. 1

イベント


岩手県立博物館トピック展「風雅好古―太田夢庵の金石収蔵・研究と文人の世界―」

1、会期 2019年3月5日(火)〜6月2日(日)

2、会場:岩手県立博物館 いわて文化史展示室

3、主催:岩手県立博物館・岩手県文化振興事業団

4、共催:国立大学法人岩手大学・盛岡大学

5、展覧会の趣旨:

盛岡出身の太田孝太郎(1881〜1967)は、号を夢庵(むあん)と称し、前半生は実業界で、後半生は学術研究を中心に多彩な活動をした。地元岩手で、「『岩手日報』の題字」と言えば、誰でもイメージすることができるが、「太田孝太郎、夢庵」と聞いても知る人は少ない。

 夢庵の業績の中心は、何と言っても、近代中国の大学者羅振玉をして「監別至精無一贋品」と感嘆せしめた収蔵家・研究者としての業績である。当館が収蔵する夢庵のコレクションは、近年では日本の「印章五大コレクション」と呼ばれ、また、珍奇な印を含んでいるために文字学的・歴史学的に資料的価値は高い。日中両国内には夢庵をひそかに崇敬するファンもいるが、みちのくの地にあって未だ謎に包まれた人物と言ってよいであろう。没後50年を経て、関連分野の研究の成果の上に、夢庵の収集と研究は改めて再検証・再評価の時期に至っている。

 また、夢庵は自ら篆隷の書に自信を示し、作品や碑書等も多く残しているが、一般に知られているものは少ない。近年、画の習作や若年に放棄した刻印の新資料も発見され、文人的一面も見ることができる。

 本展は収蔵家・研究者・文人の三つの視点から焦点を当てた展示を行い、理解と評価の深化、顕彰の機会としたい。テーマの「風雅好古」は、『夢庵蔵印』に寄せた羅振玉の序文の冒頭部分(下記)からの引用である。

  東友太田夢庵、風雅好古、予初與君不相知也。去年夏、由海東返國、卜居津沽、定海方藥雨太守始爲之介。君遽出所蔵古鉥印見示。観其監別至精、無一贋品、灑然異之。嗣恆與君相見、于古金石刻外不及他事、益知君好古之深且篤也。

  (東の友、太田夢庵は、風雅にして古を好み、予、初め君と相い知らざる也。去年の夏、海東より國に返り、津沽に卜居し、定海方藥雨太守始めて之が為に介す。君遽かに蔵する所の古鉥印を出だし見示す。其の監別を観るに至精にして、一つの贋品も無く、灑然として之を異とす。嗣いで恆に君と相見え、古金石刻の外、他事に及ばず、益ます君の好古の深く且つ篤きを知る也。)

6、展示品の概要

 収蔵家夢庵・・・岩手県立博物館収蔵中国古印(太田コレクション)及び『夢庵蔵印』・『楓園集古印譜』・『楓園集古印譜続集』・『夢庵藏陶』など。

 研究者夢庵・・・『古銅印譜挙隅』・『古銅印譜挙隅補遺』・『漢魏六朝官印考』・『漢魏六朝官印考附録』・

        『漢魏六朝官印考附録』原版など夢庵の著書や論文、手書き原稿など。

 文人夢庵・・・書・画・篆刻作品、夢庵自用印(五世浜村蔵六・石井雙石・山田寒山・二世中村蘭臺・張樾氶)、自刻印ほか

本件に関する問い合わせ先:
岩手大学書道研究室・同平泉文化研究センター   玉澤友基・劉海宇   ryukaiu@iwate-.ac.jp