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ニワトリ体細胞からの効率的なiPS細胞の樹立 〜絶滅危惧鳥類の鳥インフルエンザウイルス病原性評価への応用も!〜

掲載日2017.5. 9

ニュース


岩手大学理工学部生命コースの福田智一教授、国立環境研究所の片山雅史特別研究員、大沼学主任研究員らは、Oct3/4という遺伝子の働きを高めることでニワトリのiPS細胞*1を効率的に樹立できることを発見しました。また、樹立したiPS細胞はFGFという増殖因子と、PouVおよびNanogという遺伝子の働きにより多能性が維持されていることを明らかにしました。
環境省レッドリスト2015によると、国内に分布する鳥類約700種の中で97種が絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅰ類およびⅡ類)に分類されています。このような絶滅危惧種に対する感染症や農薬などの影響が懸念されていますが、その影響を評価する方法は確立されていません。絶滅危惧種の生体を利用した影響評価は不可能なため、他の方法、特に培養細胞での評価方法の確立が有力な選択肢となっていました。
iPS細胞は様々な細胞に分化する能力を有する細胞として知られています。鳥類のiPS細胞を樹立すれば、将来的に、試験管内で様々な細胞に分化させ、感染症や農薬の評価系を構築することができます。しかしながら、鳥類のiPS細胞の樹立はとても難しく、海外で数例の報告はありましたが、効率的なiPS細胞の樹立方法は確立されていませんでした。この研究成果は、「Journal of Cellular Physiology」に掲載されました。

掲載論文
題 目:Chick derived induced pluripotent stem cells by the poly-cistronic transposon with enhanced transcriptional activity
著 者:Masafumi Katayama, Takashi Hirayama, Tetsuya Tani, Katsuhiko Nishimori, Manabu Onuma, Tomokazu Fukuda
誌 名:Journal of Cellular Physiology

本件に関する問い合わせ先:
理工学部生命コース   福田 智一  
019-621-6375