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糞のにおいを介したネコの縄張り行動を解明

掲載日2018.4.11

ニュース


国立大学法人岩手大学(岩渕明学長)は、ネコの糞から性の識別に重要なフェロモンと、個体識別の指標になる化合物群を特定しました。これは岩手大学農学部宮崎雅雄准教授のグループによる研究成果。

日本では空前のネコブームで、昨年末にネコの飼育頭数が遂に犬を上回り、ネコがこれまで以上に身近な存在になりました。その一方で、公園や住宅街で放し飼いのネコや野良ネコによる糞尿被害が増えていて、ネコの排泄物の悪臭が近隣住民を悩ます種になっています。ネコの糞が放つ悪臭は、縄張りをマーキングするために重要と言われていますが、マーキング臭を嗅いだ別のネコが、におい主の情報を実際どこまで識別しているか、科学的に検証した報告はありませんでした。本研究では、オスネコの糞に特有な悪臭を付加する揮発性の硫黄含有化合物、3-メルカプト-3-メチル-1-ブタノールを発見し、これが性を識別するフェロモンであることを明らかにしました。また複数の短鎖脂肪酸がネコの糞の悪臭を作る主成分であり、ネコごとに異なる脂肪酸の組成をネコが嗅ぎ分けてにおい主の個体を識別していることが考えられました。これらの成果は、身近な動物の縄張り行動に関する既存の知識に化学的な根拠を加えるものであり、更にネコの糞の悪臭を低減させる技術開発にも応用できます。

本件に関する問い合わせ先:
農学部   応用生物化学科   宮崎雅雄  
019-621-6154   mmasao@iwate-u.ac.jp  

ふんの人工臭を嗅ぎ分けるネコ