menu

お知らせ

  • HOME
  • お知らせ一覧
  • ブタiPS細胞の全遺伝子発現解析による性質の解明〜産業動物への応用へ〜

ブタiPS細胞の全遺伝子発現解析による性質の解明〜産業動物への応用へ〜

掲載日2019.2.26

ニュース


 岩手大学理工学部生命コースの福田智一教授、東京農業大学ゲノムセンターの小林久人准教授(現所属、奈良県立医科大学)、つくば遺伝子研究所の安江博代表取締役の研究グループは、福田教授が作製した高品質(受精卵の状態に近い)なブタiPS細胞の全遺伝子の発現解析を行いました。人やマウスにおいてはiPS細胞技術は確立されていますが、産業動物やその他の動物においては例が少ない上、性質が異なるため生物学的特性において不明な点が多く残されていました。研究チームは、福田教授が作製した山中4因子にさらにLin28およびNanogという遺伝子を加えた6つの遺伝子によってブタiPS細胞を作製し、山中4因子によって作製されたブタiPS細胞、元となった線維芽細胞の遺伝子発現の状態を全遺伝子を対象にRNA-Seqという次世代シークエンサーを利用した方法で解析しました。ブタのiPS細胞において、4因子で作製したiPS細胞よりも6因子で作製したiPS細胞の方が幹細胞としての性質が高品質(受精卵の状態に近い)であることが明らかになりました。

 本研究はヒトやマウスで利用されているiPS細胞誘導シグナルの動物での保存性を明らかにできること、肉質や成長の良い動物からiPS細胞を作ることで畜産業の発展に貢献する可能性があります。

 この研究成果は、Nature Publishing Groupの学術誌である「Scientific Data」に掲載されました。

本件に関する問い合わせ先:
岩手大学理工学部化学・生命理工学科   福田 智一  
019-621-6375  

明らかになった従来の4因子、6因子で作られたiPS細胞、元の線維芽細胞のクラスター。3次元にマッピングされ、近い位置にあるものほど遺伝子発現のパターンが似ている。