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効率の良い無限分裂ヒト歯髄幹細胞の樹立に成功~歯髄再生医療への貢献を目指して~

掲載日2020.3.27

ニュース


国立大学法人岩手大学は、変異したサイクリン依存性キナーゼ4 (CDK4) およびその結合タンパク質であるサイクリンD、テロメラーゼ酵素サブユニット(TERT)の3種遺伝子を導入することで、効率の良い無限分裂ヒト歯髄幹細胞の樹立に成功しました。これは岩手大学理工学部生命コースの折本愛研究員、福田智一教授、国立がん研究センターの清野透主任分野長・部門長らと、岩手医科大学、東北大学との共同研究による成果です。

歯髄幹細胞は様々な組織に分化する能力を保持し、脱落した乳歯や智歯(親知らず)等の抜去歯から採取可能なため、入手しやすい細胞治療の細胞源として注目されています。すでに、歯髄幹細胞による歯髄再生の臨床研究は開始され、実用化は近いと考えられていますが、多大な費用と時間を要する治療方法では、現実的ではないため、より多くの患者様に提供できる歯科治療として実現させるには、患者様から採取した歯髄幹細胞を低価格に安定供給できる効率の良い方法が期待されています。今回、我々の研究グループの作出した無限分裂ヒト歯髄幹細胞は、高い増殖能力を示し、従来のがん遺伝子を使用した無限分裂法と比較して元の細胞の性質を良好に保持していることを明らかにしました。この研究成果は、歯髄幹細胞を用いた歯髄再生医療の低コスト化と安全性試験の再現性向上の貢献に繋がる新しい技術です。

本研究成果は、令和2年3月4日に米国の科学雑誌「Plos one」に掲載されました。

詳細については、添付をご覧ください。

  • 掲載図.png図1:変異型CDK4、サイクリンD、TERTの3遺伝子を導入し作製した歯髄幹細胞(K4DT)は、連続的な細胞継代を行った結果、細胞増殖が有意に加速することを見出した。

本件に関する問い合わせ先:
岩手大学理工学部生命コース   折本 愛  
019-621-6375   orimoto(末尾に@iwate-u.ac.jpをつけてください)