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【国際交流PRアソシエイトからの発信★】志波城古代公園散歩

掲載日2021.6. 1

ニュース


【国際交流PRアソシエイトからの発信★】

気温もあがり、木々や草花が生き生きと育ち、公園での散歩が楽しい時期になりました。PRアソシエイトの李春潤さんは、先日志波城古代公園を訪れたようです。さて、どのような公園なのでしょうか?国際交流PRアソシエイト・李春潤さんの記事をぜひご一読ください。(言語:日本語、中国語)

★★岩手大学国際交流PRアソシエイトとは?★★

岩手大学や岩手の生活の魅力について、留学生の目線から、世界に向けて多言語発信することを目的として活動する国際交流PRアソシエイトが活躍しています。

志波城古代公園散歩

 こんにちは。岩手大学総合科学研究科2年の李春潤です。5月中旬、盛岡市にある志波城古代公園に行きました。

 志波城は、803年(延暦22年)に、征夷大将軍・坂上田村麻呂によって造営された城柵です。城柵は、古代日本の律令制下、国家が行った辺境支配にかかわる軍事・行政上の拠点です。平安時代の東北北部は律令国家の範囲の外にあり、人々は都人から蝦夷と呼ばれていました。志波城は蝦夷政策の拠点であることが強調された城柵です。

 志波城古代公園は、志波城を復元整備した歴史公園です。本来、志波城は一辺8町(840メート)四方の規模をもち、陸奥国最大級の城柵です。復元したのは当時の志波城の一部ですが、公園の規模は非常に広く、運動場として走るには十分余裕があります。公園内には外郭南門、築地塀、櫓、兵舎の竪穴建物、政庁の門、官衙建物などがあります。派手な装飾は一切なく、むしろ質素です。タンポポ、ヒメジョオン、四つ葉のクローバーと名も知らない野草がいっぱい生えています。

 公園の中には私以外に誰もいませんでした。目を上げて見ると、遺跡と遠くの山しか見えなかったです。陳子昂の詩「前に古人を見ず、後に来者を見ず」が思い浮かびました。この時期は田植えの季節です。近くの水田では鷺のような鳥がうろうろしていました。その足が細長くて、竹馬を踏んでいるようでした。歴史と現実の風景は、こんな暖かい春の午後に交錯し、独特の魅力を体現していました。

志波城古代公园散步

大家好。我是岩手大学综合科学研究科二年级的李春润。5月中旬,我去了位于盛冈市的志波城古代公园。

志波城是803年(延历22年)征夷大将军坂上田村麻吕建造的城栅。城栅是古代日本的律令制下,关乎国家进行的边境统治的军事、行政上的据点。平安时代的东北北部在律令国家范围之外,那里的人们被都市人称作虾夷。志波城是被强调为虾夷政策据点的城栅。

志波城古代公园是复原并整备了志波城的历史公园。本来,志波城就有一边8町(840米)四方形的规模,是陆奥国最大级别的城栅。虽然复原的只是当时的志波城的一部分,但公园的规模非常大,当作运动场跑步也绰绰有余。公园内有外郭南门、筑地塀、橹、兵营的竖穴建筑、政厅门、官衙建筑等。浮华的装潢一概没有,甚至可以说很朴素。地上长满了蒲公英、一年蓬、四叶草和很多不知名的野草。

公园内除了我以外并无别人,举目望去,只有遗迹和远处的山。不禁想起陈子昂的诗句"前不见古人,后不见来者"。此时正是插秧的季节,附近的水田里有像是鹭的鸟类来回踱步。它的腿很细长,像是踩着高跷似的。历史与现实的风景在这样一个温暖的春日午后相交错,体现出了独特的魅力。

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出土遺物

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政庁

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政庁南門

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蜜蜂とヒメジョオン

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竪穴建物