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理工学研究科 明石卓也 准教授らが表面欠陥検査技術に関する特許を取得

掲載日2023.07.31
最新研究

理工学研究科
准教授 明石卓也
メディア情報学、コンピュータビジョン、ヒューマンインタフェース、ヒューマンセンシング

岩手大学理工学研究科明石卓也准教授らが開発した表面欠陥検査技術に関する発明について、本学とトヨタ自動車東日本株式会社および国立大学法人福井大学が共同出願を行い、以下のとおり特許を取得しました。

  • 発明の名称
    表面欠陥検査装置及び表面欠陥検査方法
  • 出願人
    トヨタ自動車東日本株式会社
    国立大学法人岩手大学
    国立大学法人福井大学
  • 発明者
    伊藤 昭芳、松井 洋一、安味 憲一(トヨタ自動車東日本株式会社)
    明石 卓也、張 精(*1)、菊田 真基(*2)(国立大学法人岩手大学)
    張 潮(国立大学法人福井大学)
  • 特許出願
    2019年1月24日(出願番号:特願2019-010687)
  • 特許登録
    2023年7月3日(登録番号:特許第7306620号)

本発明は、表面欠陥検査装置及び表面欠陥検査方法に関し、特に自動車のボディ表面の塗装などの状態を検査するのに好適な表面欠陥検査装置及び表面欠陥検査方法に関するものです。
自動車のボディを検査する場合、車体をコンベアで搬送すると、コンベアの搬送速度のムラ、コンベアの歪み、あるいはコンベア上の車体の揺れ等のために、被検査面の移動速度が一定でない、または移動軌跡が直線とならないため、従来行われてきたような、被検査面の移動量のみを基準として欠陥であるか否かを判断する方法では、精度良く判断することができないという問題がありました。また、ストライプの明暗パターンを照射する場合に明暗の境界線で現れるいわゆる「ゆず肌」を凸状欠陥と判断してしまうという問題もありました。
本発明はこのような課題を解決するために考案されたものであり、本発明によれば、自動車車体に限らず、多様な塗装面の被検査面の移動速度が一定でない、あるいは移動軌跡が直線とならない場合でも精度よく微細な欠陥を検出することができます。

(*1)現、株式会社AtoZテクノロジ所属、(*2)現、トヨタ自動車東日本株式会社所属



関連研究として、トヨタ自動車東日本との共同研究である塗装不良自動検出に関する研究が国際会議ICISIP2021でBest Paper Awardを受賞しました。

関連サイト ICISIP 2021 : The 8th IIAE International Conference on Intelligent Systems and Image Processing 2021

本件に関する問い合わせ

岩手大学理工学研究科 准教授 明石 卓也
019-621-6464
akashi@iwate-u.ac.jp