岩手大学平泉文化研究センターでは、東アジアにおける総合的「平泉学」の構築を図るための一環として、平泉文化セミナーや講演会等を定期的に開催しております。
今回は、平泉文化セミナー第66回例会として下記により開催しますので、ご都合のつく方はご参加ください。参加費は無料です。
1.日時 令和4年7月25日(月) 17:00~18:30 *申込不要
2.場所 岩手大学総合教育研究棟(教育系)3階 E31講義室
3.内容
講師:山口博之氏(東北学院大学東北文化研究所客員)
演題:中国吉祥図案と陶磁器
要旨:
中国陶磁器で良く知られている器種である、荷葉蓋罐(酒会壺)と荷葉蓮台牌の成立と展開について、
中国吉祥図案と陶磁器造形の関係から考察し、さらに日本の陶磁器生産への影響について触れる。
吉祥(「因果得耦」など)の立体造形は、五代から北宋に白磁や青磁の荷葉蓋罐を生成し、ついに
元青花荷葉蓋罐は複数の吉祥図案を同一器面に施す器物となった。ついで北宋に立体造形の派生形
として、平面形である荷葉蓮台牌が成立した。
荷葉蓋罐と荷葉蓮台牌は東アジア世界へ拡散し受容された。これら中国吉祥図案に起源を持つ器物が、
東アジアで受け容れられた背景には、中国との価値の共有化がその国の文化に重要な役割を果たした
ことがある。
4.本件に関する問い合わせ先:
〒020-8550 盛岡市上田三丁目18-33 岩手大学平泉文化研究センター事務局
019-621-6529 ryukaiu@iwate-u.ac.jp
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