岩手大学平泉文化研究センターでは、東アジアにおける総合的「平泉学」の構築を図るための一環として、平泉文化セミナーや講演会等を定期的に開催しております。
今回、平泉文化セミナー第79回例会を以下のとおり開催しますので、ご都合のつく方は是非ご参加ください。
令和6年11月28日(木) 13:00~14:30
岩手大学教育学部1号館2階 E21講義室
一般、学生および教職員
中国漢代の陵墓石刻
山東大学考古学院助理研究員 付 龍騰 氏
霍去病の墓は、墓を飾るために大きな石彫を使用する最も古い例であり、これは後漢以降に徐々に普及した祭祀の先駆けである。
一方で、霍去病墓の石彫は形式、空間構成、意匠に特殊性があり、後世の石彫体系とはあまり関係がない。
同時に、霍去病墓の石彫に代表される芸術様式は、後世の地域文化の不可欠な一部となった。
後漢時代、墓所への石彫は次第に盛んになり、石彫の定型化、空間パタンの形成、五つの区画の形成、すべての階層への浸透、が特徴となった。後漢末期の政治情勢との関連で分析すれば、これらの石彫は、地方勢力が権力を誇示するための流行とみなすことができる。
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