岩手大学地域防災研究センター 坂口奈央准教授は、神戸大学都市安全研究センター近藤民代教授と「東日本大震災と居場所の変化」に関するアンケートを共同実施し、このたび「3月11日を過ごす場所」についての調査結果をまとめました。
本アンケートは、慣れ親しんだ場所が広範囲にわたり被災した陸前高田市、大槌町、宮城県石巻市の住民を対象に、震災前と後で、被災当事者の「居場所」にどのような変化がみられるのか、調査したものです。
今回の分析では、設問の一つである「3月11日を誰とどこでどのように過ごしたのか」について、発災1年後の2012年と、発災から11年となる2022年で比較を行いました。その結果、公的に企画運営される追悼式に、被災当事者らは時間の経過とともに、参加しない傾向がみられました。被災当事者らは、「自宅」で「1人」または「家族・親せき」と過ごすなど、私的な場所および関係での過ごしていることがわかりました。
なお、本件について、令和6年2月11日の東海新報に掲載され、坂口准教授は、このアンケート調査に加えて、現地での聞き取り調査で得られたデータをもとにコメントしています。
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