教育学部附属中学校の平澤傑教諭が、「2023年度 日本理科教育学会東北支部賞「研究奨励賞」」を受賞し、一般社団法人日本理科教育学会東北支部より表彰されました。
受賞に関連する研究は、以下の2点です。
- 中学校理科における『主体的に学習に取り組む態度』の評価指標の開発(平澤・久坂、2021)
本研究は、「主体的に学習に取り組む態度」の評価について、子供の具体的な姿を行動レベル記述した評価指標を開発し、相関分析や因子分析により信頼性と妥当性を検討することを通して、実際の評価に還元できるよう取り組んだものです(『理科教育学研究』第 62 巻第 1 号,pp. 149-157)。この評価指標は、横須賀市教育研究所や静岡大学教育学部附属島田中学校をはじめとした全国の教育機関で参考にされています。
- 「中学校理科におけるICTを活用した学習集団の社会的機能を高める授業の開発と評価」(平澤・久坂、2022)
本研究は、中学校理科授業における生徒の「議論する力」に着目し、科学的探究を通して概念形成を深めることができる学習集団の「社会的機能」の体系化を図りました。授業は、4つの学習条件を設定し社会的機能への効果について検討しました。その結果、社会的機能は短期間の介入では変容しない安定的な側面を持つこと、「自己主張型」よりも「自己調整型」の方が議論の質に影響を与える可能性があることなどが示唆されました。
本件に関する問い合わせ先
教育学部 准教授 久坂哲也
019-621-6826