岩手大学は、平成15年度より国際的な大学間ネットワークや地域機関交流を活用し、地域の発展に貢献するためのUURRプロジェクト(University and University + Region and Region=大学・大学と地域・地域の連携事業)を推進してきました。その一環として、岩手大学平泉文化研究センターでは、国外における研究機関との学術交流の推進を図る目的で、3月13日に山東大学文化遺産研究院ならびに山東博物館の代表者を招聘して学術交流協定を締結しました。
本センターでは、12世紀の政治拠点である平泉の文化的・思想的系譜を解明するため、学際的な研究方法により、平泉の浄土庭園や平泉出土の陶磁器、仏教文化と「仏教・儒教・神仙思想」といった東アジアにおける古代文化との比較研究を行ってきました。
これまでも、西北大学文化遺産学院、寧波考古研究所、東北師範大学、山東大学歴史文化学院、孔子研究院といった海外の研究機関と連携してきた実績がありますが、今回、協定書を締結した山東大学は考古学の分野で世界的に知られる大学であり、山東博物館もまた陶磁器や青銅器など40万点にものぼる所蔵品を有しています。これらの研究機関と新たに学術交流協定が締結されたことにより、今後は学生や教員らによる研究交流や、所蔵する資料の相互活用が期待されます。
協定締結式終了後には、各機関における研究の現状や今後の期待と展望について、三者での質疑応答及び意見交換会が行われました。本センターでは、今後具体的な連携の実現に向け調整を行っていきます。
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