本学の水野雅裕理事(研究・地域連携担当)・副学長が拠点運営機構の設置責任者となり、農学部の澤井健教授がプロジェクトリーダーを務める研究プロジェクト『農村と都市との豊かな結びつきを育む「いわて畜産テリトーリオ」創造拠点』が、国立研究開発法人科学技術振興機構が公募する令和6年度「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)【地域共創分野・育成型】」に採択されました。
本プロジェクトでは、『農村のなりわいを守り、都市との豊かな結びつきを育む「いわて畜産テリトーリオ」の実現』をビジョンに掲げ、畜産をなりわいとして、地域の風土・歴史・文化・くらしが密接に関係し合いながら発展してきた県北部6市町村をフィールドに、生産効率のみを重視するのではなく、畜産がもたらす産品や教育効果、景観等を活用・保全し、農村と都市の人々が共に真の豊かさを享受できる社会の創造に向けて取り組んでいきます。
本学を代表機関とし、岩手県、久慈市、八幡平市、葛巻町、岩泉町、田野畑村、洋野町の7自治体を幹事自治体に、さらに法政大学、NTTコミュニケーションズ株式会社、全国農業協同組合連合会岩手県本部を幹事機関に迎え、参画機関の18機関も含め、計29機関で構成されます。
今後は、ビジョン実現に向けて、「①持続可能で魅力ある畜産をつくる」「②誰でも畜産に携われる基盤をつくる」「③農村と都市の多様な繋がりをつくる」をターゲットとし、4つの研究開発課題「①循環型飼料生産流通システムの構築」「②多様な経営形態に適応可能な家畜飼養システムの構築」「③先端通信技術による次世代獣医療体制の構築」「④地域資源の活用による共創型地域圏の構築」に取り組んでいきます。