内閣府「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」に採択されました

掲載日2024.11.18
ニュース

本学は、内閣府の令和6年度「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」に採択されました。
地域中核大学イノベーション創出環境強化事業は、地域の中核となる大学が自身の強みや特色を活かし、社会実装を担う官庁(文部科学省を除く)や自治体が担う事業に主体的に参画し、地域が抱える課題解決等に資する取組を通じて得られる外部資金獲得実績及び今後の獲得額増加のための計画などを勘案の上、優れた構想を持つ大学に対して、重点的に支援する事業です。
令和6年度の採択に当たっては、より地域振興、地域イノベーションの活性化を促進し、地域と連携する取組や、国内及び国際的な連携強化・展開を通じて地域社会・経済の活性化を図る取組等、国内大学の新たなモデルとなる取組が特に支援されています。
本事業を通じて、岩手大学・岩手県・盛岡市・岩手県工業技術センター・いわて産業振興センターが連携することで、設備や支援人材等のリソースを集約化し、地域産業界のニーズに対して、研究開発から社会実装、その先の地域産業振興まで一気通貫でサポートする地域協創システムの構築に取り組みます。

採択期間

令和6年10月~令和7年度末
※原則2年度、実績状況によっては3年目の延長もあり得る。

交付金

1億円/年度

プロジェクト実施責任者

理事(研究・地域連携担当)・副学長 水野 雅裕

プロジェクト構想名

地域イノベーションを先導する大学への経営改革 ~イノベーションリソースが循環する地域協創イノベーション・エコシステム(岩手モデル)の実現~

主なプロジェクト

  1. 「イノベーション推進リサーチパーク(仮称)」を中核としたイノベーション・エコシステムの構築
    岩手大学と岩手県が文部科学省の支援*¹を受けて蓄積したコア技術:「分子接合技術(i-SB法)」、「樹脂設計・合成技術」、またコア技術のスピンオフにより展開された「次世代技術」は、自動車、半導体、医療機器など、ものづくりの幅広い分野で活用可能な基盤技術です。
    この技術を幅広く活用してもらう目的で令和6年2月に「i-SB事業化プラットフォーム」*²を設立しました。
    本事業では、i-SB事業化プラットフォームを構成する大学、自治体・公設試・産業支援機関がもつ支援人材、スペース、共同利用機器等の資産を集結する仕組みを作るとともに、地域全体で大学の知を活かした産業振興支援機能の最大化を目指すイノベーション・コモンズ「イノベーション推進リサーチパーク(仮称)」を創設します。
    このリサーチパークでは、i-SB事業化プラットフォームが有する産学連携の高度専門人材が協働し、地域ニーズプル型で大学の研究成果を「社会実装、地域産業の振興」まで一気通貫でサポートしていきます。
  2. 「組織横断産学官連携支援システム」によるコーディネート機能、企画機能の強化
    リサーチパークをフィールドにi-SB事業化プラットフォームの活動を展開するために、大学、自治体、公設試、産業支援機関が有する産学連携の高度専門人材が協働するシステムを構築します。
    取組例
    • 産学官連携情報の共有(業界動向、地域企業ニーズ、研究シーズ等のデータベース共有化)
    • 「岩手コーディネートネットワーク」設置(各機関の産業振興支援人材が定期的に集結し、共有化する産学官連携情報をもとにマッチング案件の創出や地域のスタートアップ創出に貢献)

※1 文部科学省地域産学官円形科学振興事業費補助金「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」(令和元~5年度)

※2 i-SB事業化プラットフォーム
  「i-SB事業化プラットフォームのご案内」をご参照願います。

岩手大学の構想概要については 「令和6年度地域中核大学イノベーション創出環境強化事業構想概要」を参照願います。

関連情報: 令和6年度地域中核大学イノベーション創出環境強化事業(内閣府Webサイト)

本件に関する問い合わせ先
研究・地域連携部  研究支援課  
019-621-6689
urapj@iwate-u.ac.jp