
本学教育学部美術教育科の金沢文緒教授が、美術研究分野において特に優れた論文に贈られる「第33回鹿島美術財団優秀賞(日本・東洋美術部門)」を受賞しました。
今回受賞対象となったのは、2025年11月刊行の『鹿島美術研究』に掲載された論文「ロダンのデッサン複製展覧会(兜屋画堂、1919-1920年)再考―野島康三旧蔵資料(岩手大学所蔵)の検討を通じて―」です。
本論文は、本学で発見された野島康三旧蔵の複製写真資料を手がかりに、これまで詳細が不明であった「ロダンのデッサン複製展覧会」(兜屋画堂、1919-1920年)の実態を解明し、大正期の日本におけるロダンを含む西洋美術の受容過程の一端を明らかにしたものです。
鹿島美術財団では、全国の若手・中堅の美術研究者を主な対象として、美術に関する調査研究助成を行っています。財団賞・優秀賞は毎年、同財団の助成による研究成果の中から、特に優れた業績に対して授与されるものであり、美術研究分野において国内でも数少ない顕彰制度として高い関心を集めています。
授賞式および受賞講演は、2026年5月14日に東京都内で開催され、全国の美術史研究者・関係者に向けてハイブリッド形式で実施されました。
本学所蔵資料の一部は、2025 年11 月1 日から2026 年1 月18 日まで、埼玉県立近代美術館にて開催された企画展「野島康三と斎藤与里―美を掴む手、美を興す眼」において初公開されましたが、このたびの反響を受け、2027年3月20日より5月末まで(終了日未定)、陸前高田市立博物館にて、企画展「岩手大学所蔵作品・資料展 野島康三と大正期の複製写真(仮)」を開催予定です。
陸前高田市立博物館では現在、名古屋市立博物館より貸し出されたロダンの《考える人》が展示されています。大正期の日本におけるロダン受容を扱う本研究との関連から、同館での開催の運びとなりました。
本展覧会では、今回発見された西洋美術の複製写真資料のほか、野島康三の蔵書や本学所蔵作品も紹介予定です。
日程・内容等の詳細については、追ってお知らせいたします。
【展覧会情報】
岩手大学アートフォーラム・陸前高田市立博物館共催
企画展「岩手大学所蔵作品・資料展 野島康三と大正期の複製写真(仮)」
陸前高田市立博物館、2027年3月20日(土)~5月末(終了日未定)
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