地域防災研究センター坂口奈央准教授が地域社会学会奨励賞(単著『生き続ける震災遺構ー三陸の人びとの生活史より』)を受賞

掲載日2026.06.16
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本学地域防災研究センター坂口奈央准教授が、2026年5月23日に開催された「第19回地域社会学会賞授賞式」において奨励賞を受賞しました。
本書は、「東日本大震災から 10 年以上にわたる観察と生活史調査」による「三陸の人びと」の「震災遺構」の「捉え方」の「動的プロセス」の事例研究です。外部からの「震災遺構」というまなざし、それに対して、この地に生き続けていこうとする人びとにとって、旧役場庁舎や観光船はまゆりが持つ意味、そこでのズレを内包しつつ、「三陸の人びと」の「震災遺構」をめぐる「語り方の変容」と「地域固有の語りの意味」に着目し、「三陸に生きる人びとの生活者の観点から見た「震災遺構」について問い直した作品です。
本のつくりとしては、事例研究の深さが問われるタイプの著作ですが、第 1 章で、「遺構」の英語表記(remain, ruin, heritage)の確認、「構」と「記憶」への着目など、「遺産化」「防災・教訓」化にともなう問題、「プロセス」への着目、「変態する意味」「生成」の視点、「生の問い直し」など、着眼点として見るべきものがあり、また「遺構」が、住民にとって「ゴミ」でも「文化遺産」「教訓」でもなく、「問い直し」の「余白」と「時間」から考えようとした点が高く評価され、今回の受賞に至りました。

本件に関する問い合わせ先
地域防災研究センター  坂口奈央
sakaguch@iwate-u.ac.jp