岩手大学農学部分子生命医科学コースの冨田浩史教授、菅野江里子教授らは、2020年に光に対する感度・応答波長・反応速度に優れた特徴を持つチャネルロドプシン「ComV1」を開発し、視覚回復のための遺伝子治療技術の開発を進めてきました。今回、本プロジェクトが国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の大学発新産業創出基金事業ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム(D-Global)に採択され(原則3億円/3年、上限5億円/3年)、ヒトへの応用に向けた製剤開発を進めることになりました。
冨田浩史教授、菅野江里子教授は、2005年から緑藻類の光受容タンパク質を用いた視覚再建研究に取り組み、2015年には独自に開発した遺伝子を用いた「失明者の視覚回復するための遺伝子治療研究」により、科学技術分野の文部科学大臣表彰を受けております。その後、さらに高機能化した光受容タンパク質の作製に成功し、2024年から国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)難治性疾患実用化事業(1.8億円/3年)において、遺伝子治療の安全性に関する研究を行ってきました。
本プロジェクトは、代表事業化推進機関の東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社と連携し起業を図るもので、D-Globalの支援により安全性研究と並行して製剤開発を進めることが可能となり、ヒトへの応用が加速されると期待されます。
本研究成果の詳細は、以下のプレスリリースをご覧ください。
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